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(株)ミルボンが2021年度の政策を発表、「LIFE TIME BEAUTY SALON 1.5」を掲げ業界イノヴェーションを推進

 業界最大手の美容メーカー(株)ミルボン(佐藤龍二社長)は、2月8日(月)10時より、2021年度の政策発表として「MILBON NEXT VISION 2021」をオンラインで配信した。

 2021年度政策プレゼンテーションに登壇した佐藤社長は、新型コロナウイルス感染症の罹患者に向けてお見舞いの意を、医療従事者に向けて感謝の意を示した上で、コロナ禍の影響を受けた2020年の美容業界を振り返った。

 その中の傾向や変化として、生活・居住地域での近隣消費への移行、自宅での巣ごもりケアのためのEC購入の流れ、働き方改革・労務面に基づくデジタルによる個別教育の必要性などを列挙。「コロナ禍における変化もあるが、すでに始まっていた時代の変化、本質的・構造的な課題が表面化・加速化し、新たな変革が求められている」と唱えた。

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2021年度の政策を発表する佐藤龍二社長

 それを踏まえて、2021年の国内市場環境について、少子高齢化がますます強まる人口構成から、競争の激化を予測。出口の見えないコロナ禍も相まって、いっそう厳しい環境が続くとの見解を述べた。

 佐藤社長は「そういった中でも、企業は事業を通じて利益を生み出し、雇用を守り、社会に貢献する使命を負うことで、存続し続ける。そのために、回り道に見えても人を育て、次のイノヴェーションの種をまき、企業としての原点に立ち返り、持続可能な経営を追求すべき」と強く訴えた。

それを実践とする企業組織に必要な構造変革の4つのカギとして、
1. 不透明な経営環境への耐性を高める
2. デジタル活用でのビジネスのあり方・サプライチェーンなど協働体制を強める
3. 顧客との価値観による関係性を進化させる
4. 社会視点、顧客・生活者視点でのソーシャルイノヴェーションを実現する
を挙げ、スピード感を持って取り組んでいくことを宣言した。

 続けて佐藤社長は、それらを前提とした2021年度政策の立案に当たり、美容市場の背景から➀来店サイクルの長期化、➁近隣消費から小商圏化の加速、③顧客の消費習慣の変化(ワンストップ消費傾向)の3視点を調査資料に基づいて言及。

 そこから導いた2021年度のマーケティング政策方針のキーワードとして➊『365日総顧客発想』地域のビューティープラットフォームとして、来店客だけではない顧客との関係性の持続、「ライフタイムビューティーパートナー」の育成、❷『つながる知販』プロの知識・知見を生かし、リアルなカウンセリングとECサイトの連携させて、新たな消費を創出、➌『マルチスキル人材育成』人時生産性を高めるためのプロとしての高度な技術・カウンセリング力の向上を目指すリアル&デジタル教育、「ビューティーソムリエ育成」構想、の3点を掲げ、それぞれについて市場背景と紐づけた説明を行なった。

 また、新たなDAイベントとして、リアルで開催するDAとのバランスを取りながら、コロナ禍に対応した「デジタルDA」を開催する他、若手技術者を対象とした「NEW ME」も、「デジタルDA」と連動した形で開催することを発表。

 さらに新たなスタジオ拠点として、青山支店青山スタジオ営業所を7月に新設することを報告。「リアルの育成支援の場にとどまらず、デジタル教育支援の配信拠点としても充実化を図る」との意向を示した。

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 佐藤社長は締めくくりとして「顧客、生活者の美を通して心の豊かさ、そして美と心のコミュニティーである人が寄り添える美容室づくりは、SDGs11番にあたる“住み続けられる街づくり”にも結び付く。それらを通して人時生産性の向上を追求し、経済性と社会性を持続させられる『LIFE TIME BEAUTY SALON 1.5』として推進していく」と改めて方向性を示した。

  さらに「コロナ禍を越えた先の新しい朝は、従来の各業種、業界視点から脱却した、社会視点、顧客・生活者視点へと切り替わる。2000年初頭、美容がパーマ中核のサロン経営からヘアカラー中核のサロン経営へと革新したように、規模的、量的価値観から、生涯価値、生活者価値といった質的価値観へ、美容室の在り方の変革が求められる」と、同社が掲げる「LIFE TIME BEAUTY SALON NEXT」構想の意図を添えた。

 その後、佐藤社長が唱えた政策について、調査資料に基づいたコンセプト、アクションプランを動画で説明。具体的なアクションプランとしては、「仕組みづくり」「人づくり」「マーケティング」の3つが挙げられ下記の通り、内容が発表された他、政策を支援する各ブランドの新製品も紹介された。

 最後に、LIFE TIME BEAUTY SALON NEXTを実践するサロンとして(株)MINX Worldの岡村享央社長、(株)ハピネスの谷口誠治社長、(株)ANCHORの中嶋公治代表3氏のインタビューをダイジェストで公開。お客さまとの信頼関係の築き方、人材育成などについて、変革へのヒントが示された。

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LIFE TIME BEAUTY SALON 1.5アクションプラン

1.仕組みづくり
➀デジタル環境の拡充として「デジタルコミュニケーション」と「デジタルエデュケーション」を推進。ミルボンIDを“顔が見える、つながるEC”として進化させ、美容師を基点とした「365日総顧客発想」につながるシステムに加え、新規顧客創造のためのデジタルポップアップショップやシーズンプロモーション連動のノベルティー展開などで、顧客のブランド体験を強化。また、顧客とのコミュニケーションを高める新コンテンツ「HAIRS」を展開。ミルボンID顧客に向けて、悩みや商品購買履歴に基づき、サロン専売ヘアケア商品の魅力や購入後のアフターフォロー情報をパーソナライズ化して提供。

➁美容師が時間や場所に制約されず、学習できる環境を支援するデジタル学習サイト「ミルボンエデュケーションID」の配信。美容師の自主学習を推進するデジタル学習コンテンツをそれぞれの個人ページとして対応。スタジオセミナー申込み、動画視聴、学習進捗、活用状況まで個別で把握でき、効果的に学習できる。

③デジタル仮想空間「ミルボンデジタルアリーナ」の開設。3DCG空間による近未来的イベントのあり方を提案。DAをはじめ、セミナー、ヘアショー、フォトギャラリーなど、いつでもどこでもデザイン情報を体感できるプラットフォームとして活用できる。デジタルとリアルの融合。デジタルならではの空間づくりなど、かつてない体験を提供。

2.人づくり
「ライフタイムビューティーパートナー育成の推進」。365日総顧客発想から、マルチスキルを持ち知販率の高い美容師を育成。ミルボンエデュケーションIDと連動した「ビューティーソムリエ育成制度」をスタート。「ヘアケア」「コスメティックス」「ヘアカラー」「デザインロジック」の4カテゴリがあり、3種以上取得者には「MCM(ミルボンカウンセリングメソッド)」によるさらなる成長プログラムから「ミルボンビューティーソムリエ」を育成。ソムリエ同士の情報交流などさまざまな機会を提供。

3.サロンマーケティング戦略支援
エリアマーケティング支援ソフトやの提供や小商圏エリアマーケティング戦略セミナーなどで、エリアにおけるサロンの強みづくりを提案。サロンビジュアルマーケティングセミナーやコーポレートブランディングなどで、サロンと顧客の出会い創出を促進。
また、SNSマーケティングの強化でブランド認知の拡大を図り、知る→興味・関心を持つ→サロンに向かうフローを訴求。




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