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持病を抱えて厳寒のネパール高地を越冬、美容師の稲葉 香さんが「植村直己冒険賞」を受賞

 世界的冒険家、植村直己さんの名を冠した名誉ある賞。その25回目の受賞者は美容師だった。

「植村直己冒険賞」は、冒険家『植村直己』の“精神”を後世に継承するための賞として1996年に創設され、自然を相手に創造的な勇気ある行動をした人、団体に贈呈されている。

 同賞を主催する兵庫県豊岡市は4月5日(月)、「第25回植村直己冒険賞」に、大阪市中央区で美容室「Dolpo-Hair(ドルポヘア)」を営む美容師兼冒険家の稲葉 香さんを選出したことを発表した。

13、プロフィール

「第25回植村直己冒険賞」を受賞した稲葉 香さん。©︎Kaori Inaba

 店名の「ドルポ」は、ネパール北西部の平均高度4000メートルを超える聖地に由来する。稲葉さんは、厳冬期には気温がマイナス15度前後まで下がるというドルポ地方に、104日間滞在。

 2019年11月~2020年2月の期間、リウマチの持病を抱えながらも、現地の村々をめぐり、人々の生活を体験し、記録を行った。その活動が高く評価され、今回の受賞に結び付いた。

2、シェーへ

3、テェーカン村

5、冬の大祭

6、お正月

104日間にわたる現地の人々とのふれあいの様子。©︎Kaori Inaba

 稲葉さんは1997年より、美容の仕事の傍ら旅に出るライフスタイルを続けており、ベトナムから始まって東南アジア、インド、ネパール、チベット、アラスカを放浪する中で登山の魅力にとりつかれたという。

 自身のプロフィールでは「18歳でリウマチが発病し、山に登るなど想像も出来なかったが、ヒマラヤトレッキングにより自然治癒力に目覚め、山を登るまでに復活した」と自然の力の神秘について綴っている。

 美容サロンもオーガニックコンセプトとしており、地球環境と身体にやさしい薬剤の使用によるエコメニューで固める他、定期的にオーガニックヘナのワークショップ&講演会を開催(2021年は6月・9月にそれぞれ開催を予定)といった取り組みを通じて、美容と自然のバランス構築を探究し続けている。

第25回 植村直己冒険賞受賞・稲葉 香さん(Dolpo-hair)のコメント
『美容室は一人で経営しているため、ヒマラヤ遠征に行くときは完全にお店を閉めています。厳しい状況は何度もありましたが、それでもヒマラヤ遠征を続けたくてその都度お店のスタイルを変えて、なんとかまわしてきました。
 それらはお客さまのご理解を賜り、応援していただいている状況で成り立っており、感謝しかありません。今回このような賞をいただき常連様からも家族のことのように喜んでいただきました。
 これから、さらなる目標が美容師として、ネパール探究家としてまだまだあります。ゴールのようで次のステージ、スタートラインに立ったと感じています。この感謝の思いを私なりの方向性で、また全力で挑戦することで表現させていただきたいです』

 なお、同賞授賞式は6月5日(土)、植村直己さんの出身地である兵庫県豊岡市で執り行われる。


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